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痛みが取れればそれで良いのか?

こんにちは。

赤羽太陽堂整体院の木村です。

今回は「痛みが取れればそれで良いのか?」というテーマです。

目次

ずっと痛みがある状態は辛いものです。

当院に来られる患者さんは、どこかしらの痛みをかかえて、その痛みを解決したいという気持ちを持って来院されています。

私も、患者さんが訴える痛みを、自分ができうる方法で改善に導くお手伝いをしたいと思って日々の治療に当たっています。

痛みをずっと感じ続ける身体の状態というのはかなりきついものがあります。痛みを感じるようになると、常に痛みに意識させられることになり、物事に取り組む集中力が奪われてしまいます。

そういう状態では、何かを食べても美味しく感じれず、何かを見ても楽しめず、誰かと接している時も気が気でない落ち着かないような感じがして、純粋に物事に没頭できずに楽しめなくなります。

これは、一度生活に支障が出るぐらいの改善しない痛みを経験したことのある人でないと、この苦しさは本当に理解できません。痛みはとても辛いものです。できるだけ早く痛みがなくなってくれると良いのにと思ってしまいます。

痛みが取れればそれで良いのか?

整体院でも、治療を受けて痛みが改善すると患者さんはとても喜ばれます。日々の生活で痛みを感じない日はないという生活から解放されて、痛みを感じずに楽に生活できるのはかけがえのないことであります。

患者さんから辛い痛みが改善しましたということを聞くのが、整体師として一番の喜びでもあります。この仕事をやっていて本当に良かったと思えるからです。

世の中には、痛みを取ることを目的としたいろんな治療方法がありますが、はたしてその場で痛みが取れればそれで万事が解決するのかというと、そこには疑問があります。

多くの方がご存知のように、例えば、痛み止めは痛みが出ている原因を治すものではなく、痛みを感じさせなくするものです。痛み止めを飲んで、痛みが治まったとしても、それは痛みの原因が治ったというものではありません。この場合は、痛みが治まったからといって、痛みが出る身体の状態が解決したわけではありません。

根本的に痛みが出るに至った身体の状態が変わらないと、本当に痛みを根本的に改善したとは言えないのです。

整体以外の痛みの治療にありがちなこと

腰が痛くて、脚にしびれが出ている場合には、整形外科に行ってレントゲンやMRIで腰椎の状態を撮影します。

そこで。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症という診断をされる人もいれば、骨と骨がぶつかってそれが神経を圧迫しているので痛みやしびれが出ていると言われる人もいます。画像診断的には特に異常がないと言われる場合もあります。その場合でも、患者本人は痛みやしびれで苦しんでいるということもあります。

椎間板ヘルニアと診断された場合には、手術を勧められることもあります。痛みで困っている人は、「手術が成功すれば痛みを感じなくなるはずだ」という期待を持って手術を受けられる方もいます。手術はある意味、1回で痛みをどうにかできればという考えで選ばれる方法です。

たまに手術を受けた後に痛みがなくなったという話も聞くことがありますが、その場合には患者本人がその結果で納得していればそれでも良いのでしょう。

当院に来られた患者さんが、手術気持ちが傾いている場合には、当院の治療を無理に勧めることはしません。よく考えてもらって、手術をしたいと本人が決めて受けられるのならそうしてくださいとお伝えしています。

どのような治療を選択するかは患者本人が決めることです。

患者さんが手術すればすぐに痛みが治るかもしれないと気持ちが傾いているのに、当院の治療を何となく受けてもらっても良い結果が出るはずはないと考えています。

ただ、手術すれば誰もが痛みを感じなくなるのかといえばそうでもないことの方が圧倒的に多いと思います。

当院には手術しても改善しなかったという患者さんも多く来院されています。

痛みの原因が何かをよく確認することが大事です。

一般的な整形外科では、腰が痛ければ、腰の部分を、レントゲンやMRIで撮影します。そのことからも、病院というところは痛みのある部分だけにフォーカスする限定的な確認しかされません。

本当に痛みの原因が腰だけという限定的なものだけであればそれでも良いのかもしれません。

痛みのある部分だけに注射を打って、慢性的な痛みが治るのなら、それで良いのかもしれません。

しかし、当院に来られる患者さんのほとんどはそのような限定的なところだけが悪くなっているということはありません。

なので、世の中には部分的な手術や注射、部分的な治療では改善しない方が沢山いらっしゃると思います。

整体的な痛みの原因

整体的な見地では、痛みの原因として大まかに3つあります。

①身体全体の血流の悪さ。

血液の流れが悪いと、身体全体の代謝が悪くなり、血流が滞ることで、痛みを引き起こす物質が生成されやすい身体の状態になっていたりします。

②慢性的な筋肉・筋膜の硬さ。

筋肉・筋膜が硬くなると、血管を圧迫してる状態が続いて血流が悪くなります。そのことで、老廃物が身体に留まりやすい状態になっていたりします。

③身体の歪み・バランスの悪さ。

身体が歪んでいてバランスが悪いと、筋肉が伸びたり縮んだりする際に、身体全体に張り巡らされていて筋肉や筋膜の間を通っている神経の動きが悪くなって、身体を動かしたときに神経が無理に引き伸ばされるようになり、ビリっとしたような痛みを引き起こしたりします。

大まかに、①~③の理由で筋肉や筋膜が慢性的に硬くなって、血流が悪くなることで、痛みやしびれ、その他の不快な症状を引き起こす原因になったりします。

私自身も、腰痛や脚のしびれを経験したことがあり、以上の3つの理由は必ずあると身体で実感したことがあります。

そして、当院の治療の現場においても、整体的な視点で身体全体のバランスをみて治療していくことはとても大事になってきます。そのような身体全体の繋がりや身体全体の筋肉や筋膜のバランス、関節などの身体の動きをみるような整体的な原因を特定しないと、改善に導けない患者さんは多くいらっしゃいます。

身体の慢性的な歪みや筋肉・筋膜の硬さによって血流が悪くなって引き起こされた痛みなどの症状以外で、内臓疾患のある方やその他に何らかの疾患があって、明らかに病院で対応をしないといけない方は病院に通っていただくことになります。

痛みがとれたら治っているのか?

整体でも、特に初期の治療では痛みを改善することが最大の目的としているところがあります。

そして、適切な治療を受けられると痛みが改善して、痛みが感じなくなることもでてきます。

その場合、痛みが感じなくなった時点で治っているかというとそうでもなかったりします。

大事なのは、その時に痛みが治まればいいというのではなくて、痛みがしっかりと出なくなって、その状態が長く続いているのかが大事なポイントになります。

例えば、治療を10回受けても、1週間経てばまたもとの痛みに戻っているというのを繰り返している状態は、一時的に痛みを感じなかったとしても、全く改善していないのと同じです。

しかし、多くの人は、痛みがその場で治まる治療が良いとして、その場で効果がみえない治療は良くないと思っていたりします。

即効性のある治療は一見するととても良いものに見えます。ただ、効果の感じ方で即効性のあるものは、効果の持続性が乏しかったり、根本改善に繋がらなかったりします。回数をかけて身体そのものを変えていくということが無いからです。

当院では、根本改善を図るために通院していただいています、

なぜ、通院が必要なのかといえば、慢性的な身体の状態である程、年月をかけて身体のバランスが悪くなって、慢性的に血流の悪い状態が続いて、年月をかけて相当に筋肉が硬くなっていたりします。年月をかけて悪くなった身体の状態を元の状態に近づけるように改善していく(根本改善)には、それ相応の回数をかけないと身体が改善しにくくなっていたりします。

年月をかけて悪くなった身体でも、相応の回数をかけて治療すれば大いに改善の可能性はあります。

そして、きちんと治療をしていくと、慢性的に硬くなった筋肉・筋膜が柔らかくなって、柔らかい状態で保てるようになり、身体全体の歪みが改善して、身体が動かしやすくなったり、血流が改善して疲れにくくなっていたりします。

痛み止めで痛みを抑えたり、手術でたまたまその時の痛みが無くなったようでも、身体のバランスや慢性的な筋肉の硬さや血流の悪さはほとんど改善していません。

バランスが悪いままなので、痛みが無くなった分だけ動けても、バランスの悪くなった動きは変わらずにいて、バランスの悪い身体の使い方を続けることで、年月の経過と共に、もっと、身体のバランスが歪んで悪くなり、筋肉・筋膜が硬くなって血流が悪くなり、またどこかで痛みを再発させる可能性が出てきます。

そういった意味で、痛みが取れたからと言って治ったとは言えない場合もあります。

どういう状態が良いのか?

整体的に言うと、身体のバランスが比較的に整っている状態で、筋膜の状態が正常で筋肉が柔らかく、動きが良くて良く力も入り、血流が良くて疲れにくく、慢性的な痛みが出ていない状態が良い状態と言えます。

その場の痛みだけを取るというのではなく、身体そのもののバランスを改善するために、筋肉の状態を良くして、身体全体の血流の良い状態に整えていくというのが大事です。

その為に、治療が必要なら治療を受けることも大事です。自力で改善が見込めないようであれば、治療は必要になります。

そして、治療だけでなく、日ごろの自力での取り組みも大事になってきます。

良い食事、良い睡眠、適度な身体に良い運動、悪い姿勢にならない為の日常の姿勢の意識の改善、バランスを崩さない為の身体の使い方の工夫、日々酷使した身体(筋肉・筋膜)をストレッチで整えて歪みをリセットさせることなどが大事です。

あるレベルまで身体を整えれば、慢性的な姿勢の悪さや歪み、筋肉・筋膜の硬さや血流の悪さから引き起こされる痛みなどの身体に起こる不快な症状(身体の異常を知らせるサイン)は出にくくなってくるか、出なくなってきます。

最後に

大事な考え方は、その場で何とか痛みを取るという考え方ではなく、時間をかけて悪くしてしまって痛みが出るようになった身体は、しっかりと身体の歪みやバランス、慢性的な筋肉・筋膜の硬さを改善するように、治療であれば、ある程度の回数をかけて身体そのものを改善に導いていき、日常的には身体に良い取り組みをルーティンとして続けていくことです。

痛みが出るに至った生活習慣(姿勢なども含めた)を改善しないままでいると、以前と同じようにバランス悪く負担をかけ続けることになって、痛みの再発の可能性が出てきます。

なので、今現在、慢性的な痛みのお困りの方は、根本的な治療と生活習慣の改善の両輪で取り組んでいくと、改善していく可能性が大きく出てきます。

今回は、「痛みが取れればそれで良いのか?」というテーマで書いていきました。少しでも参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございます。

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