こんにちは。
赤羽太陽堂整体院の木村です。
今回は「筋骨格系（主に筋肉・筋膜）の苦痛と体性機能障害みついて」です。
筋骨格系（主に筋肉・筋膜）とは
「筋骨格系（運動器と呼ばれることもある）」は、骨格を形成する骨と、筋肉、腱、靭帯、関節、軟骨などから形成されているものをいいます。ここでは、主に筋肉・筋膜という側面で解説していきます。
私たち人間が行動し、人間としての存在を表現するための手段であり、筋骨格系は「生命の根幹をなす構造だ」と、オステオパシー界の偉大な研究者の1人のアーウィン・コールは言及しています。
この考えは、私も、その通りで間違いないと、賛同している考えでもあります。
実際の当院の治療では、筋骨格系の改善を重要視しています。
筋骨格系の医学的見地
医学的見地に立てば、筋骨格系は生命に関わる器官（心臓・肝臓・肺などの臓器）や系統（心臓血管系・内分泌系・呼吸器系・消化器系など）がもつ重要だと思える要素に乏しいかもしれません。
しかし、実のところは、循環器系や内分泌系、消化器系やその他の系統や器官は、人が生きる上で機能するために必要な生化学的構造物である筋骨格系を支えるために存在しているという考え方があります。
筋骨格系があるからこそ、人は身体を動かすことができて、仕事をしたり、スポーツをしたり、旅行に行ったり、散歩をしたりすることができるのです。
筋骨格系の役割
筋骨格系は、主として骨や筋肉のほか、靭帯などの結合組織からなる。そして、人体に形状（人としての姿かたち）と安定性（身体のバランスの維持）をもたらし、さまざまな運動を可能にしています。
また、重要な器官の保護という役割も担っています。
筋骨格系の特徴
筋骨格系は、人体の中でも桁違いのエネルギーを消費します。
また、痛みや不快感、身体障害を引き起こす主な原因のひとつにもなります。それは、局所的なこともあれば、全身に及ぶ場合もあります。
その痛みは、関連痛や反射痛、急性痛や慢性痛など、現れ方は多様です。
体性機能障害の概念
「体性機能障害」の概念は、事実を表した包括的な用語であり、骨と軟部組織、すなわち、筋骨格系に生じる病変の全てを表しています。
体性機能障害は、人体の中のある要素（原因）が、何らかの機能障害を引き起こしていたり、機能に変化が生じた状態です。
これは、骨格、関節、筋筋膜構造の他に、関連する血管系やリンパ系、神経系統など全身の構成要素が含まれます。
筋骨格治療の重要性
これまでに紹介させていただいた、筋骨格系と体性機能障害の考え方や概念は、私は必ずあり、身体の痛みや不快感が生じた場合には必ず考慮しなければならないと考えています。
当院で主に行っている筋骨格系の筋筋膜部分の治療には、骨格の矯正、関節の正常化、筋筋膜構造の正常化、血管系やリンパ系の循環の改善、神経系統の働きやバランスの改善など全身に及んできます。影響が及ぶ範囲が多岐にわたっている分、現れる症状も多岐にわたろこともあります。
また、長期間、慢性的にさまざまな外的ストレスや内的ストレス等で、筋筋膜や筋骨格が緊張して、さらに歪みが生じて、そのままクセがついて固くなってしまった筋筋膜や筋骨格系を正常に戻すことは、とても重要だと考えています。
患者本人の努力では、どうにもならないぐらい筋骨格の状態や筋筋膜の状態が悪くなっている場合には、そこを専門的に治療して改善していくことも重要になってくると考えています。
最後に
当院では、さまざまな慢性痛や慢性的な不快感を訴えられている患者さんが来院されます。
それぞれの原因は人それぞれですが、ほとんどの患者さんの慢性痛や不快感は、筋筋膜の異常が関与していることが多く見受けられます。
病院に行っても、原因が分からないけど、不快な症状があり、ある程度に長期間様子をみたけど、全く良くならない。
整形外科で、「椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」と診断されて、ある程度の期間、痛み止めを飲んだりして様子をみたけど良くならない。医者の勧めで手術をしたけど、術後も良くならなかった。
坐骨神経痛や四十肩、ばね指、腱鞘炎、テニス肘、筋筋膜性疼痛症候群など、整形外科的な症状は沢山ありますが、何をやっても良くならない場合や、長い時間様子を見ても全く良くならない。
そのような場合には、筋筋膜や筋骨格の治療が有効な場合が多いです。
今回は「筋骨格系（主に筋肉・筋膜）の苦痛と体性機能障害について」解説していきました。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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