こんにちは。赤羽太陽堂整体院の木村です。今回は「ウォーキングの効果と重要性について」ということで書いていきます。
ウォーキングの効果
当院では、最初、痛みやしびれで普通に歩けなかった患者様が、治療を受けて痛みやしびれをある程度気にせず歩けるようになられたら、少しずつ歩かれること(ウオーキング)を勧めています。
痛みやしびれがある状態というのは、筋肉などがそれなりに良くない状態です。なので、その筋肉などの身体の状態が良くないことを知らせる信号として、痛みやしびれが出ていたりします。
痛みやしびれが強い状態というのは、筋肉が慢性的に固くなっていて、身体全体の血液の流れも慢性的に悪くなっている状態なので、無理に動いて身体を疲れさせると、疲労が抜けず疲労が身体に蓄積してしまって、かえって筋肉がさらに固くなって血流が悪くなってという悪循環が促進されて、身体の状態、症状が悪化してしまいます。
しかし、いつまでも身体を動かさないという状態でいると、筋肉を使っていないことによる筋肉の衰えが出てきたり、筋肉のポンプ作用による血流の促進ができていない状態になるので、ますます身体全体の血流が悪化して、痛みやしびれが改善しにくい状況になってしまいます。
痛みやしびれが強くて、日常生活に支障がある状態になると、そのまま様子を見ていても一向に身体の状態、痛みやしびれの状態が変わらなかったりすることもあります。
慢性的に筋肉の状態が固まってしまうと、いくら安静にしても筋肉の固さはそのままの状態で改善することはありません。
そのような身体の状態になってしまったら、治療が必要になってきます。それも、慢性的に固くなった筋肉を元の柔らかい筋肉に戻していくような治療が必要です。
そして、筋肉の状態を良くしていく治療をして、実際に患者さんの身体の状態が改善して、痛みやしびれが出にくい状態になられて、日常生活や歩くことがある程度できるようになられたら、当院では少しづつウオーキングしていってもらうようにしています。
そうすることで、足腰の筋肉が働いて収縮させることで、筋肉のポンプ作用が働いて全身の血液の流れが促進されるようになります。実はこの状態こそが正常な状態であると言えます。
ウォーキングは身体全体の血流を良くする
ウォーキングの一番の効果は、身体全体の血流が良くなるということです。
そもそも、人間の体の機能を正常に保つためには、適度に身体全体の筋肉を使って動いて、筋肉のポンプ作用で血液を全身に十分に巡らせることが、ひとつの重要な条件になります。
血液の流れは、心臓から新鮮な動脈血が拍出されて身体のすみずみの細胞まで行き渡って、細胞に酸素と栄養素を運び、細胞で代謝され不要になった、老廃物や二酸化炭素が静脈血となって、その静脈血が筋肉を動かすことのポンプ作用を利用して重力に抗って心臓に戻っていきます。
普段の生活で筋肉を十分に動かさないと、この静脈血を十分に心臓に戻すことができなくなってしまいます。静脈は容量血管と言って血液を貯留させておくことができますが、筋肉のポンプ作用が十分に使われずに静脈の流れが悪くなると、血液が澱んだ状態になります。
この血液が澱んだ状態がいろいろな身体の不調や痛みなどの原因になってきます。
人の身体とウォーキングの関係
人の身体は、身体全体を動かして筋肉を使うことで血流を促進させて、全身に血液を巡らすことで、身体のあらゆる機能が正常に保たれる構造、仕組みになっています。身体を動かさないで生活するということが人間にとって不自然で不健康な状態でもあると言えます。
身体を動かさないで生活し続けるということは、身体の状態を衰えさせて、健康を損なっていく生活習慣とも言えます。
そういった理由で、当院では治療で身体の状態がある程度改善したら、ウオーキングを始めてもらうことで、さらに身体の血流を促進させて、身体の機能を高めていくようにしてもらっています。人の身体は、健康な状態を保つためには歩くことが必須です。
当院の考えとしては、歩くことは大事だけど、痛みやしびれで今は歩けないという状態を、治療によって改善を図って、歩けるようになられたら、ウオーキングを並行して行うようにしていただいてさらに身体に機能を回復させて、さらに健康な状態になっていただくようにしていく。
そして、十分に日常生活やウオーキングに支障がなくなり、良好な状態が安定してきたところをもって、治療はひと段落ということになります。その後は、その良好な状態をいかにキープ(メンテナンス)していってもらうかということになります。
ウォーキングが体に良い理由
人は重力に抗いながら生活していかないといけません。
そして、人が立った時に重要な働きをする抗重力筋というものがあります。頸部筋群、僧帽筋、広背筋、腹筋群、臀筋群、大腰筋、大腿四頭筋などがあります。これらの、筋肉が加齢などによって衰えたり、慢性的に悪い姿勢のクセがついて抗重力筋が縮こまった状態で固まってしまうと、身体を真っすぐに伸ばしにくくなるので良い姿勢が保ちにくくなっています。
ウオーキングは、無理なく抗重力筋を適度に動かして刺激することができ、身体全体を協調させながら動かして歩くことでバランスを整えることができます。なので、ウオーキングすることで、抗重力筋の低下を防ぎ、重力に抗って姿勢保持させる機能を保つことができるようになってきます。
大腿四頭筋を無理なく刺激できる
この、抗重力筋の中で最も衰えるのが早いと言われているのが、大腿四頭筋です。大腿四頭筋は人の体の中では最大の筋肉になります。一番大きい筋肉なので、ここが衰えると身体を支える機能が大きく損なわれます。大腿四頭筋が固くなってしまうと、筋肉が大きい分、身体全体の血液の流れにも大きく影響してきます。
ウオーキングは、この大腿四頭筋を無理なく刺激していくのにとても有効です。スクワットほど大腿四頭筋を鍛えれるわけではないですが、無理なくできる運動としてウオーキング程最適なものはありません。無理なくできるというのが一番のポイントです。
大腰筋と大腿直筋を良い状態に保てる
抗重力筋の中で大腰筋と大腿直筋という筋肉があります。大腰筋は、立位で働くと膝を上に持ち上げる動作をします(股関節の屈曲)。大腿直筋は大腿四頭筋の4つの筋肉のうちの1つです。この、大腿直筋も立位で膝を上に持ち上げる作用があります(股関節の屈曲)。
この2つの筋肉は、立っている姿勢が悪くなって前かがみのクセがついてくると、大きく負担がかかって筋肉が縮こまって固くなっていきます。
この2つの抗重力筋の働きが悪くなると、真っすぐ立って歩くことができにくくなってきます。またこの2つの筋肉が縮こまってくると骨盤が前傾方向に引き付けられて反り腰になるか、上体を真っすぐに保てなくなると前かがみの姿勢になります。そして、膝が持ち上がりにくくなり、何かにつまずいて転倒してしまうというリスクも出てきます。
日頃から、姿勢を真っすぐに保ってウオーキングすることは、この良い姿勢を保持するために重要な役割を果たしている大腰筋と大腿直筋を良い状態に保っていく為にとても重要です。
中殿筋を鍛えることが出来る
抗重力筋の殿筋群の中で中殿筋という筋肉がありますが、中殿筋は歩行時のバランスを保つためにとても重要な働きをしていますので、この筋肉が衰えると、歩行時のバランスが保てなくなって、骨盤のバランスが悪くなってしまう原因にもなります。
ウォーキングでは中殿筋を無理なく使えるので、骨盤を安定させることが出来ます。
まとめ
ウオーキングが大事なのかということで書いていきましたが、本当はもっといろいろと理由はありますが、今回は私見として、特に重要だと思っているところを書いていきました。参考にしていただけると幸いです。最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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